やまわり公園 再生物語

やまわり公園(正式名称:家廻運動公園)は、旧横島小学校跡地です。明治5年(1872年)に横島小学校が作られ、昭和33年(1958年)に増築ののち、昭和49年(1974年)に現在の内海小学校になりました。現在のクラブ会員の多くが、横島小学校の卒業生です。その後は、運動公園としてリニューアルし、横島にあった3つの老人会が維持管理をしていました。当時はゲートボールがこの公園で盛んに行われていたそうです。

しかし、内海町の福山市への合併(2003年)後、管理予算は大幅に削られ、老人会も高齢化し、急な坂道の上にあるゲートボール場を利用する人もいなくなり、長い間手付かずの状態になっていました。


当時は斬新で、多くの子どもたちが遊んだ船型の冒険遊具も、老朽化で廃墟のようになってしまいました。
次第に利用する人が少なくなり、草だらけで誰も遊ぶことができない公園…。
草だらけなので、ますます利用する人がいなくなるという悪循環でした。

かつてはにぎわっていた公園が、荒れ果ててしまい、近隣に住む人たちは悲しく思っていました。

島の子どもたちが安心して遊べる場所として、草刈りをして再生しよう!

事の発端はそこからでした。


2019年1月から、住民と行政とが意見交換の場を持つ中で、行政と住民の役割分担を決め、同年4月に「家廻公園草刈りクラブ」が発足、6月からは正式に公園維持管理を受託しました。

草刈りを始めてみると、とても眺めがよく、季節によっては町外の方がドライブがてら訪れていることも判明しました。

また、目に見える活動はとても清々しく、歩ける範囲に暮らすご近所さん同士の交流の機会にもなってきました。


そうして、「みんなでつくる、みんなの庭のような公園」という方向性が見えてきました。

維持管理をするわたしたちが楽しみながら、内海町民のみなさんや、町外から訪れるみなさんにも楽しんでもらえる公園にしていきたいと考えています。


今後の公園整備の方向性を検討していく上で、2020年10月からは福山市立大学にも協力いただき、住民の意見を踏まえながら学生さんによる提案をまとめていただいています。

これからさらにこの案を深め、どういった形で実現できるかを協議、実践していきます。


物語はまだ始まったばかり。

やまわり公園をめぐる物語は、まだまだ続きます。

わたしたちと一緒に、物語をつくりませんか?